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| 恐竜化石組み立て | |||||||
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2.ポーズを決める
◆共同作業で生み出す
骨と骨のつながり方は、関節部分の形状からある程度決まってきます。恐竜の骨は関節がピタッとはまるようになっていることが多いので、どのような向きにでもつながるわけではありません。しかし、骨の動く限定された範囲でも、どの角度でつないでいくかによって恐竜のポーズは変わってきます。 「1カ月近く骨を毎日眺めていると、“染みてくる”んです。1回だけでは見たことにはなりません。繰り返し見ることで、見えてくることがあるんですね。たとえば5番目と6番目の背骨の間をどれだけ空けておくのか? 毎日、繰り返し骨を眺め続けることで感じ取れるようになります」
モンゴル人恐竜研究者と日本人アーティストの間では、どちらも相手の言葉がよくわかりません。そこで腕の骨なら自分の腕を指さしたりと、身振り手振りでコミュニケーションを図りました。バルスボルド博士が、自ら恐竜のポーズを取ることもありました。 ◆動きのある演出を −ガルディミムスの場合
「なるべく生きている感じを出したかったのです。どうしたら、動きがあるように見えるのか。スタッフといろいろディスカッションを重ねた結果、振り返っている姿にしました。前脚がないのが残念ですな」 ◆最後の姿を復元 −ハルピミムスの場合
首の骨の化石はゆがんでいて、つなぎあわせても真っ直ぐにはなりませんでした。また、元の骨がどういう形になるのかもわかりませんでした。そこでハルピミムスが死んだときの、首がそった姿で復元したのです。 ◆骨のないところは?
わりと骨がそろっている恐竜が多いのですが、ホマロケファレなど欠けている部分が多い恐竜もあります。今回の展示は模造品を使わずに、本物の化石だけで組み立てる方針なので、骨の足りない部分はその分、空けておく必要があります。 ◆試行錯誤の積み重ね 実際は、すんなり恐竜のポーズが決まったわけではありません。試行錯誤の繰り返しでした。半分くらい組み立てができあがっていても、バルスボルド博士の指示で姿勢を変えたこともありました。組み立てているうちに、最初に机の上に並べられた骨の配置が違っていることに気が付いたこともあるのです。 「組み立てているうちに、なんかつながりがおかしいと思えてくることがあるんです。関節の形状と、そこで求められている骨の方向が合わないんですね。実は左右の骨が逆なんじゃないかって。バルスボルド博士を呼んで、確認してもらうと『その通りだ。君はいい目をしているね』と。逆に、博士の方から『やっぱり違っていた。直そう』と言ってくることもありました。ほんと、行きつ戻りつでしたよ」 ◆“操り人形”で予行演習
ポーズを決めていくのに“操り人形”を作ったスタッフもいます。といっても、もちろん人間の形ではなく、恐竜の形です。ベニヤ板でそれぞれの骨の実寸大のシルエットを型どり、関節部分を針金でつないだものです。 「この“操り人形”で骨の角度をいろいろと変えて、「こんなポーズでどうですか」とバルスボルド博士と相談しました。一見、面倒くさいようですが、いきなり鉄骨の支柱で骨を組み立てて試行錯誤するよりは、こっちの方が結果的に楽でしたよ」こうして“操り人形”で姿勢を決めた上で、実際の組み立て作業を始めました。 |
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