- 属・種名:インゲニア・ヤンシニ Ingenia yanshini
- 属名の意味:「インゲニア・カダック (南ゴビの地名、雌ラクダという意味) 」にちなむ名
- 分類:獣脚亜目オビラプトロサウルス下目インゲニア科
- 時代:白亜紀後期
- 産地:モンゴル南西 ブキン・ツァフ
- 全長:1.5m
![[写真:インゲニア骨格]](../../image/special97/Inge-pht-m.jpg)
インゲニアは、あまり聞いたことのない恐竜だと思います。この恐竜は、
- オウムのような歯の無いくちばし
- とさかのない丸い頭
- 大きい目
- 前側が厚くなっている顔
- 長い首と尾
- 小型ですががっしりした体
- 物をつかめる前脚
- 速く走れそうな3本指の後脚
などを持っています。
インゲニアの特殊な点は、くちばしと叉骨(さこつ)と前脚にあります。
くちばしは角質に覆われ、上顎、下顎それぞれに歯ではない突起を持っていました。これは、かなり固いものをインゲニアが食べていたことを示す特徴で、たとえば、貝などの殻を砕いて食べていたのではないかと思われています。前脚の特殊化も、採食行動に関係していたのではないかと考えられています。
前脚には、3本の指があります。どの指も太めです。大きさは、内側にいくほど長くなっていて、特に第一指(親指にあたる)は太く頑丈で、大きなかぎ爪がありました。
最後に、叉骨(さこつ)です。叉骨は鳥にはなくてはならないものです。鳥が飛ぶためにたいへん重要な骨で、飛ぶ時に生じる力を肩に伝える役目を果たしているのです。この叉骨が、インゲニアにはあります。胸の上部にあり、ブーメランのような形をしています。これは、始祖鳥の叉骨ととてもよく似ています。この恐竜も鳥との関係が議論されていますが、まだよく分かっていません。
インゲニアは巣も発見されています。卵は、2個ずつ対になっていて、さらにらせん状に3段、24個ほどを産んでありました。
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