[恐竜王国中里]
インゲニア
属・種名:インゲニア・ヤンシニ Ingenia yanshini
属名の意味:「インゲニア・カダック (南ゴビの地名、雌ラクダという意味) 」にちなむ名
分類:獣脚亜目オビラプトロサウルス下目インゲニア科
時代:白亜紀後期
産地:モンゴル南西 ブキン・ツァフ
全長:1.5m

[写真:インゲニア骨格]

[写真:インゲニア骨格(正面)]  インゲニアは、あまり聞いたことのない恐竜だと思います。この恐竜は、

  • オウムのような歯の無いくちばし
  • とさかのない丸い頭
  • 大きい目
  • 前側が厚くなっている顔
  • 長い首と尾
  • 小型ですががっしりした体
  • 物をつかめる前脚
  • 速く走れそうな3本指の後脚
などを持っています。

 インゲニアの特殊な点は、くちばしと叉骨(さこつ)と前脚にあります。

[写真:インゲニア骨格(頭部)]  くちばしは角質に覆われ、上顎、下顎それぞれに歯ではない突起を持っていました。これは、かなり固いものをインゲニアが食べていたことを示す特徴で、たとえば、貝などの殻を砕いて食べていたのではないかと思われています。前脚の特殊化も、採食行動に関係していたのではないかと考えられています。

 前脚には、3本の指があります。どの指も太めです。大きさは、内側にいくほど長くなっていて、特に第一指(親指にあたる)は太く頑丈で、大きなかぎ爪がありました。

[写真:インゲニア骨格(胸部)]  最後に、叉骨(さこつ)です。叉骨は鳥にはなくてはならないものです。鳥が飛ぶためにたいへん重要な骨で、飛ぶ時に生じる力を肩に伝える役目を果たしているのです。この叉骨が、インゲニアにはあります。胸の上部にあり、ブーメランのような形をしています。これは、始祖鳥の叉骨ととてもよく似ています。この恐竜も鳥との関係が議論されていますが、まだよく分かっていません。

 インゲニアは巣も発見されています。卵は、2個ずつ対になっていて、さらにらせん状に3段、24個ほどを産んでありました。


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Last Update: May. 28, 2007