[恐竜王国中里]
ホマロケファレ
属・種名:ホマロケファレ・カラソケルコス Homalocephale calathocercos
属名の意味:平らな頭
分類:厚頭亜目ホマロケファレ科
時代:白亜紀後期
産地:モンゴル南西 ネメグト
全長:1.7m

[写真:ホマロケファレ骨格]  厚頭亜目は、とても特殊化した恐竜です。名前も「厚い頭」とおもしろい名前がついています。実はこの恐竜は、頭突きをしたんです。そのために、頭の骨の厚さが、極端に厚くなっているのです。ドーム状の頭骨を持つ仲間を「パキケファロサウルス科」、平らで幅広い頭骨を持つ仲間を「ホマロケファレ科」と呼びます。

 ホマロケファレは、「ホマロケファレ科」の代表種です。側頭部から後頭部の周囲は短いエリ状になっていて、さらに骨質の鋲で囲まれていました。なぜ頭突きをしたかというと、[群れのリーダーあるいは雌をめぐって争うための儀式としてぶつけ合って使う][肉食恐竜と戦う武器として使う]などの説があります。R・バッカー博士は、「どちらの説も正しいのだろう」と言っています。ただ、どちらかというとホマロケファレの平らな頭は、敵を攻撃するにはパキケファロサウルスのとがった頭よりもダメージを与えにくそうです。また、儀式として使う場合は、お互いの頭が滑らずにぶつけ合うためには有利だったようです。

[写真:ホマロケファレ骨格(頭部)]

[写真:ホマロケファレ骨格(背面から)]  骨盤には数個の椎骨とそれに接合した狭い腸骨があって、頭突きをしたときの衝撃を後脚を通して地面へ伝える丈夫な作りとなっていました。背骨の椎骨の関節に見られる溝が、頭突きの時に背骨を水平に保つのに役立ったようです。厚頭亜目の胴体はタルのように幅広く、肋骨は左右に開き、骨盤や尾の付け根も広くなっています。また、尾付け根の尾椎は横突起が長く、そこには血道弓(尾の下側に突き出ている骨)がありません。
 どうしてこんなに腰回りが太くなっていたのでしょうか。これにも、二つの説があります。一つは、この恐竜が卵を産むのではなく、直接子供を産むのではないかという説です。卵よりも子供のほうが大きいので、腰回りが太くなければならなかったというのがその理由です。二つ目は、やはり頭突きの衝撃を吸収する装置ではないかという説です。やはりどちらの説も決め手に欠け、本当のことは分かっていません。


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Last Update: May. 28, 2007