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| アマルガサウルス | |||
アマルガサウルスを知っていますか。そう、この写真の恐竜です。変わった体形をしていますね。この恐竜はいろいろな点で、私たちの常識を打ち砕いた恐竜なのです。 ●【アマルガサウルスの帆】
この恐竜が発掘されるまでこんな恐竜は知られていませんでした。「ジュラシック・パーク」にも「ロストワールド」にもこんな恐竜はいませんでした。映画に出て来た中で一番似ているのはステゴサウルスでしょうか。でも、ステゴサウルスの背中にある刺のような板は、脊椎(せきつい)とは離れていますが、アマルガサウルスのものは脊椎の一部が延びたものなのです。脊椎の上部に棘突起(きょくとっき)といわれる部分があります。それが長く延びたのです。 このように棘突起が長く延びた動物は、過去に何回か出現しました。三畳紀に生息したディメトロドンやエダフォサウルスなどの「哺乳類型は虫類」(これらは恐竜ではありません。恐竜が出現する以前に生きてました。この仲間の中から我々人類の直接の先祖が生まれたと考えられています。)、アマルガサウルスよりやや遅い白亜紀後期に北半球に生息したスピノサウルスなどが有名です。 いずれも、一列に並んだ棘突起に皮膚がかぶさって帆のようになっていました。ですから、アマルガサウルスの棘突起にもきっと帆が張っていたのでしょう。この帆は、体温の調節に役立っていたと思われます。朝、太陽の光が当たるように帆を向け低い体温を上げます。そして昼、体温が上がり過ぎた時は、太陽の光が当たらないように向きを変えます。象は体温が上がり過ぎると大きな耳をばたばたさせて、体温を下げますね。それと同じことを向きを変えることで行っているわけです。 もう一つ、こんなことも考えられます。この帆に模様がついていて、その模様によって個体を区別したり、成長の度合いを見分けたりしたのです。ちょうど、子供たちにぬり絵をしてもらうと、いろいろな色をこの帆に塗るように、いろいろな模様がついていたのではないでしょうか。
また、最近スピノサウルスについて新しい説が出されました。棘突起には帆が張られていたのではなく、ラクダやバイソンにあるこぶのようなものを支えていたのではないか、という説です。スピノサウルスの棘突起は、比較的両端が太くて、表面がざらざらしています。それがバイソンの頸椎に似ているので、そこにこぶがついていたのではないかと考えられているのです。 ●【アマルガサウルスの大きさ】
竜脚亜目は竜盤目に含まれます。鳥盤目に含まれる剣竜亜目のステゴサウルスよりも、同じ竜盤目である獣脚亜目のヴェロキラプトルやサウロルニトイデス、タルボサウルスに近いのです。竜脚亜目はほとんどがジュラ紀に生きていましたが、アマルガサウルスは白亜紀の恐竜です。
![]() また竜脚亜目は別名、雷竜と呼ばれています。雷竜といえばその名が示すように歩くと雷が鳴ったような音が響くほど重く大きく、ブラキオサウルスもアパトサウルスも20m以上ありました。しかしアマルガサウルスは比較的小さく、12mほどしかありませんでした。 ●【どうしてこんな恐竜が生まれたのでしょうか】
地球の陸地は、三畳紀には「パンゲア」と呼ばれるたった一つの大陸でした。そのパンゲア大陸で恐竜は生まれ、大陸の各地に広がって行きました。それがジュラ紀になると北半球の「ローラシア」、南半球の「ゴンドワナ」という二つの大陸に分裂しました。 気候は温暖で安定し、湿潤になりました。そのような環境の中で恐竜は巨大化していきましたが、この分裂によって、北半球の恐竜と南半球の恐竜の進化は、大きく違うものとなりました。白亜紀に入ると、ゴンドワナ大陸は、南アメリカと他の大陸とに分かれました。そこでさらに独自の進化が起こり、そのためにアマルガサウルスのような不思議な恐竜が生まれたのです。
けれども良く考えると、私たちが知ってる恐竜は、北半球に生きていたものがほとんどです。北半球、特に北米の恐竜はよく研究され、図鑑などにも数多く登場していたからです。 | |||
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